定年ゴジラ

Date : 2007/05/25(Fri) 10:36
「定年ゴジラ」 重松清

定年ゴジラ自分たちのバリバリの現役時に開発された、いわゆる「ニュータウン」に家を買い、住み、定年を迎えたオヤジ連中の日常を描く連作短編集。今はともかくも、団塊の世代の大勢を占めるだろう普通のサラリーマンの老後のある一面はこういうものなのだろうと良い意味で想像したが、順風満帆にサラリーマンとしてここまで来たわけではないオレっちにとっては、曲がりなりにもとりあえず「普通」に収まっている現状のある意味「心地よさ」から、こうした老後が悪いものじゃなく、むしろうらやましい世界なのかもしれないと、心温ませて読了した。

重松清は嫁のお薦めなのだが、そういえばこないだガキの家庭訪問に来た担任の女性の先生もファンなのだそうで、おそらくは自分からは決して読まないタイプの小説なのだが、人間味が溢れていて、オレっちが普段読む、きな臭い数冊の合間に入れるととても新鮮だなー(笑)

祝春一番2007

Date : 2007/04/10(Tue) 15:22
祝春一番2007

【 春一番 】とは、70年代 大阪で生まれた野外コンサートです。
ゴールデンウィークに、このコンサートの為だけに集まる有志スタッフが、
プロデューサー・舞台監督の福岡風太・阿部登たちと共に、【 春一番 】を創っています。
1971年に生まれ、1979年で一旦幕を閉じ、1995年に復活をした【 春一番 】は、2006年から【 祝春一番 】に改めました。
【 祝春一番 】とはどんなコンサートなのか?
このHPがそれを知るきっかけになってくれれば幸いです。



5月3日、4日、5日、6日と大阪・服部緑地野外音楽堂で行われるイベントだけど、4日に近藤房之助が出演するらしい^^まだ行くと決めたわけでもないけど、近くだし嫁とガキと犬っころ連れて、行ければいいかなー。

しかしリンク中、4日の出演者のところに近藤房之助の名前が出て来ていないところが寂しいな。日本のブルーズマンの第一人者が「…その他もっと大勢」に含まれてしまったかよ。


4/12 追記
ありゃりゃ、房之助のライブスケジュール、5日に変わってるわ。
「祝春一番2007」の5日の出演者に名前もちゃんと出てるやん^^
スケジュールによると4日はNHK大阪放送局で「関西JAZZ 2 〜スイングせんとあかんでー!〜」。エントリーした時はなかったのになー(笑)

ローレライ

Date : 2007/02/24(Sat) 21:28
終戦のローレライ 上終戦のローレライ 下福井 晴敏は好きな作家で、「亡国のイージス」「 Twelve Y.O.」に続いて三冊目の「終戦のローレライ 上・下」を今読んでいるところなんだが、今夜グッドタイミングで映画「ローレライ」がテレビで放送。ということで、書籍の方はまだ上巻の途中なんだけど、とりあえず観るのだ^^描写が詳細でついつい引きこまれて一気に読んでしまえる福井 晴敏。しかし月末で仕事が忙しいもんで、読書もままならず…。途中でほっぽらかして中三日ほどだから内容をすぐには思い出せず、テレビを観てももひとつぴんと来ないが、このローレライは映像よりも活字の方が何となくよい感じを持つ。例によって映画になるとだめな典型かな…。って、映画「ローレライ」と書籍「終戦のローレライ」は別物か? まーいいや(笑) 

危機の宰相

Date : 2007/02/19(Mon) 15:21
危機の宰相いわゆる「所得倍増」。時の宰相池田勇人、そしてそのブレーンであった田村敏雄、下村治がいかにこの政策を実現していくかというドキュメントなのだが、とりあえずココでは紹介のみで内容は省いて(笑)、非常に面白かった。

「明治の指導者たちはすぐれた勘をもっていた。だから私はことあるごとに勘の必要性を説いてきたのである」書中にある吉田茂の言だが、池田勇人もまたこのすぐれた勘の持ち主で、誰もが本気にしなかったこの「所得倍増」という政策も、池田の独特の勘から始まる。

そういう意味では小泉前首相もこのすぐれた勘の持ち主だったわけで、これが安倍首相となるとどうか。これまでの経緯を見るととてもそうは思えないところに安倍首相の限界があるのかもしれない。また、政策立案、実行においては優秀なブレーンの存在という点でも、悲しいかな、失言閣僚や塩崎官房長官あたりではとてもそうは思えなくて、安倍首相には人がいないのかと憐れむばかり。いや、お前が知らないだけで、ちゃんと人はいるよ、というのならいいのだが。

BBキングが入院!

Date : 2007/01/27(Sat) 22:38
ブルースギタリストのB・B・キングさんが入院

 [ヒューストン 26日 ロイター] 米国の伝説的ブルースギタリスト、B・B・キングさん(81)が25日、予定されていた公演をキャンセルし、テキサス州の病院に入院した。病院の広報担当者が26日、発表した。
 糖尿病が持病のキングさんは、風邪のような症状だという。今回は検査と静養のための入院となったと、病院側は説明した。
 キングさんは27日に退院する予定。(ロイター)



BBキングというロイターの記事見出しを見て、こないだのジェームス・ブラウンに続いてか!?なんて、ドキっ!としてリンクを飛んでいったのだが、どーやら風邪のようで。といっても、あの年(81才)だからこの風邪のような症状というのがどーにも怪しくてこのあとコロっと逝ってくれないことを祈る!


うちのプロフィールに貼り付けてあるシャシンは実はBBキングのギターである「ルシール」。BBキングは一時代非常に好きだったのだがそれ以前はそーでもなかった。そして今は好きで聴きまくっていた時代の余韻を長いこと引きずっているところで未だに飽きることはない^^現役でまだまだ精力的にライブをこなしてくれないと困るわけだが、まーオレっちが困ろうが関係ないか(笑)

それにしてもこの迫力ある姿、衰えない眼光を目の前にすればちょっとビビってしまいそうだな^^

硫黄島

Date : 2006/12/09(Sat) 18:47
「名をこそ惜しめ 硫黄島 魂の記録」 津本 陽


名をこそ惜しめ 硫黄島 魂の記録クリント・イーストウッドの日米から見た硫黄島の戦いの映画2本、上映中の「父親たちの星条旗」、9日公開の渡辺謙主演「硫黄島からの手紙」。実際には映画以上に過酷な戦争であり、今なお何万の英霊が硫黄島に眠ることを考えれば、そう簡単に感動しましたなんて書けないものだが、それにしても日本から見た硫黄島の戦いをアメリカ人のクリント・イーストウッドが描ききるところに凄さを感じる。逆に、日本の映画人がアメリカ人を納得させるほどにアメリカ側からの視点で戦争映画を描けるか、と考えるとまーこれはあり得ないな、と思うのだ。しかし、この映画によってこの日本でマスコミでも「硫黄島」が盛んに取り上げられ、改めて硫黄島の戦いに目が向くってのはちょっと違うんじゃないかと思う。目が向かないよりはいいのだが、取って付けたようにこの映画に絡めてテレビのコメンテーターあるいはアナウンサーが硫黄島の戦いについて語るのは、とてもその「軽さ」に我慢ならないものがあったりする。硫黄島の英霊に思いを馳せる時、言葉が出てこない。ただ、胆力というか、そんなものをいただく機会になっていることは少なくとも自分の場合は間違いないことなのだ。

詳しい書籍などもあったりするのだが、この硫黄島の戦いがどれほどのものだったか、まずは小説という切り口から、といっても史実に基づくものであり、なかなかの読み応えで今お勧めの旬な一冊。映画を見る前に一冊読んでおくのもいいんじゃないかと思う。


旧日本軍というのは、もちろん負の部分も大いにあるが、何よりも一兵一兵に至るまでその士気の高さによって、当時あるいは最強の軍隊であったのだろうと思うわけだ。硫黄島の戦いを知れば知るほどに、ただ戦争はいけないと現実の国防や安全保障の論議を無責任なイデオロギーから無責任に反対する平和主義者を軽蔑する。誰もが戦争反対で平和でありたいと願うのは当然なことだが、今の平和はこのような戦争の上で、その結果として成り立っているモノだと、少なくともそこへ思いを馳せるべきだろう。となれば、この先も当然この平和を守るためには、戦うこともあり得るのだと覚悟することは、国民一人一人に必要なことなのだ。

クローズド・ノート

Date : 2006/12/08(Fri) 16:19
「クローズド・ノート」 雫井 脩介

クローズド・ノート雫井脩介というと、2004年 第7回 大薮春彦賞受賞作品である「犯人に告ぐ」を読んで以来お気に入りの著者である。「犯人に告ぐ」はハードボイルドな警察小説で、臨場感溢れる迫力とともにスピード感のある文体で一気に読ませてくれたが、このクローズド・ノートは全く趣が異なる恋愛小説。文具店でアルバイトをする女子大学生の主人公という設定のおかげで様々な万年筆が出て来て、文具好きにはちょっとした話題の小説だった。主人公と関わるイラストレーター、そして彼の元彼女が小学校の教師であり、昨今教育現場に関して色々と取りざたされるが、大方の教師というのは、この元彼女のように、まっとうな意味で教育熱心なはずだと信ずる。まったくのダメ教師や、教育そこのけに自分の思想信条を声高に主張する日教組もどきなんかには、おそらくは教職に就こうとする誰もが持っていたはずの「初心」をこの小説を読んで思い出せと言いたいところだ。

しかし、泣かせる。最近はどーも無意識に泣かせる小説ばかり選んでいるようで、これはつまり、もう長い長い間日常生活で泣くことなど忘れているから、自分の中にある泣きたい欲求がそうさせているのかと疑うほどだ(笑) 奇をてらうこともなく混み入った構成でもなくごく普通に読めるが、著者のセンスに溢れる小説ということで、軽く一冊いかがでしょう^^

「その日の前に」

Date : 2006/11/06(Mon) 00:16
「その日のまえに」 重松 清

その日のまえにここのところ忙しくて読みたい本はあっても手付かずだったのだけど、この一冊は嫁に勧められて、それも先週あたりからしつこく読んで読んでと言われて、今度の日曜日に読むと返事してその日が今日で、昼間もまた、読んだ?と聞かれまくって、夜に読むから、と、ようやく仕事に関してもここ数日の過去ではなく明日以降へフルに考えが及ぶようになって、休みなしだった疲れも今日一日の休日でとれてきたかなと感じ始めた夜9時過ぎくらいから一気に読破(笑)


短編集なんだけど、最初から読んでいくと、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」の最後の3編ですべてが繋がるといった構成で、ガン患者と取り巻く家族や友人の「生と死」の様を考えさせられる一冊。実際にうちの両親はともにガン告知をされ、入院、手術、化学治療と、病気と闘って、今はまー二人ともに実家で、身体の不都合は「慣れ」ではじき飛ばして、そういう意味では取り立てて生活には不都合もなく暮らしているわけだけど、病気への不安は完全に消えたわけでもなく、いまだ通院中。読中も、何となくリアルに感じるところは当然あって、一気に集中して読み込めた。

敢えて詳しく中身はバラさないが、鼻水じゅるじゅるで視界がボヤける箇所もいくつかある(笑)是非、一読を。

それにしても、忙しい時というのは、本をさわるのも嫌というところを抜けきれば、案外集中して読書できるもんなんだよな^^

馳星周

Date : 2006/09/06(Wed) 15:56
走ろうぜ、マージ - 馳星周


走ろうぜ、マージ馳星周といえば、こないだ日本人が主人公の著書を一冊読んだが、ヤクザものや中国マフィア関係で金をむしり取る算段をしながらも小さな綻びから徐々にその計画が破綻していき破滅に向かっていくハードボイルドものが多いけど、この一冊は全く別物で、がんに冒された愛犬が死んでしまう直前の3ヶ月、約100日にわたる介護日記といった形式。

犬を飼う責任とは口ではわかっていても、絶対服従の意志を示す飼い犬に対し飼い主として愛情を持って日々接していればここまで尽くしてやれるものなのだと、改めて自分と犬との関係を考えさせられてしまう一冊だ。ここまでやる責任が飼い主にはあるんだぞ、という意味なのではなく、ここまで自然に当然にできるんだぞ、という関係に感動を覚えるのだな。どーしても自分と犬との関係に置き換えて読んでしまうから、必然、ページをめくる毎に、もう何年も枯れてしまってあったのかどーかもすっかり忘れていた涙が目に滲む…シーンもあったかどーかは忘れた(笑)

普段は専門書とか歴史物とか固い小説とかばかり読んでいた中で久しぶりに心洗われる一冊で、洗われる心がまだあったのかと自分の中に残る純粋さにちょびっと照れてしまうかのような、読了までの数時間でした^^嫁に勧めて、泣かそうと思う(笑)

馳星周公式サイト「Sleepless City」

どっちが妄言!?韓国を読み解く

Date : 2006/08/30(Wed) 15:49
というわけで、韓国事情の第一人者である黒田勝弘氏。
この著作を読めば、日本の親韓政治家が表だって口走る隣国韓国との友好関係など事実上はあり得ないということがよくわかるし、それではいけないから何とか…というなら、まず韓国が過去と決別しなければどーしようもないというのも理解できるのでは。また、シナの方がまだある意味融通性があると感じるかもしれない。一方的に韓国を糾弾するのでもなく客観的に極めて平易に書いてあるので、主立ったところを出版順に。この三冊で十分だろうが、もっとうんざりしたい人は全作読んでいただければ(笑)


韓国人の歴史観
黒田 勝弘
4166600222



日韓大変―なぜ「過去離れ」できないのか
黒田 勝弘
4198614563



“日本離れ”できない韓国
黒田 勝弘
416660516X


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